今回のパリのテロの引き金を引いたのは、我々日本人を含む、いわゆる先進国だ。
これまでシリアにイラクアフガニスタンに爆弾落として銃撃して、国をメチャクチャにした。
たくさんの普通の人を殺して、たくさんの遺族を作った。たくさんの平和な暮らしを破壊して、社会を崩壊させ、仕事を奪い、たくさんの祖国から逃げるしかない人を生んだ。
そのたくさんの人たちの中の、ごくごくほんの一部の人が、これまでの恨みを込めて直接の引き金を引いた。引き金を引かせた。

哀しい。国籍や民族や宗教が対立の中心であるかのように錯覚し、人と人が憎しみあうのが哀しい。
感情はコミュニティの中で連鎖する。怒りや憎しみが急速に連鎖しているのが哀しい。


分けあう富が無い訳じゃないのに、一部の国、一部の人が独占して、分配に回す量をどんどん減らして行ってる。
結果、その経済システムの中では小さな幸せすらも得られない人が増え、システム全体に失望し、社会を憎むようになる。
状況を打破できるのなら、人を傷つけることも、殺すことをも厭わないようになる。そんな心情は十分に理解できることだ。

資本主義に代わる、もっと人が幸せを分かちあえる仕組みを築けないものか。ああ神よ。