郷里に帰る

また遠からず引っ越すことになった。
良い機会なので数えてみると、人生で12回目の引越だ。今38歳だから、3年ごとに引っ越すくらいの計算になるな。すげえ。

この空気が臭い街を離れ、生まれ育った九州の僻地に帰る。
離れてしまえばこの街も懐かしい思い出になるに決まっているが、愛することと懐かしむことは違う。私が愛せるのは四季と輪廻を感じられる僻地だ。

郷里に移って何の仕事をするのかも、その結果どのような生活を築けるのかも決まってない。
だが、私は愛する郷里で、父母の老いを看取り、子を育て、朽ち果てたい。
自分に出来ることを粛々と実行し、あるいは今出来なくとも是非必要なことにチャレンジ出来る自分で在りたい。